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「アイスリボン後楽園大会(ゴールデンリボン)」観戦記
本来であれば、メインの「ICE×60選手権」での写真を冒頭に挙げるべきなんですが、この大会で一番印象に残ったのは「コレ」なんですよ(汗)。
ここ最近のアイスリボンにおける、松本都の「存在力」というのは、本当に凄いものだと思うんですよね。元々があまりにも「マイペース」なところがあったのですが、短期間のうちに驚くべき成長を遂げ、試合を重ねるごとに「プロレスラー」らしくなってきているというか。ただ、「地」は変わらないので相変わらずの「エース劇場」が展開されてはいたんですが(汗)、遂には後楽園における「階段からのテーブルクラッシュダイブ」までやるようになったのですから、本当に恐ろしいものです。ただ、この都選手のあまりにもの「急成長ぶり」が、一方では「身体がついて行けないのでは?」という不安も感じたりして「何か生き急いでいる様な?」という一種の不安感も感じたりしたものです。
ともかく、この試合がセミファイナルであったことから「メインは果たしてどうなるのやら?」と不安に感じたものですが、これも「正統派女子プロレス」とでもいうべき、見所溢れた試合であったのは間違いないでしょう。
この大会前には、「挑戦者」であるさくら選手のTwitterでの呟きが「減量ネタ」で占められたように(汗)「選手権」として成立するか不安でしたが、何とか59.8kgに収めて選手権成立(実際に「さくらえみ、59.8キロ!」と叫んでボディアタックを仕掛けてました)。
試合の方は、王者であるりほ選手も、挑戦者のさくら選手もお互いの持ち技を出し尽くした中で、その全てを受け切った末に、最後はりほ選手の「そうまとう(=ダブルニーアタック)」をかわしてラ・マヒストラルで押さえ3カウント。見事に、団体最高峰のタイトルを手に入れました。
試合が終わった後に、さくら選手はアイスリボンを更に高いステージに引っ張っていくことを宣言して、この大会を締めました。
それにしても、この大会を総括するならば、全選手が「全力を出し切った上で『未来』を掴む」というのをテーマにして戦っていたのでは?という感じがしてなりません。
他のメジャー団体とかですと、どうしてもシリーズを跨いで一つのテーマを延々と連ねて行くケースとかありますが、このアイスリボンでは一大会ごとに「持てる力」を振り絞っていく感じですかね。その上で、この後楽園大会においては「先を考えるより、戦うは今。全力を尽くし、終わってから先の事は考えよう!」と、あくまで前向きに捉えようとしている向きがあるかな、と考える次第です。
だからこそ、今現在もっとも活気のある団体の一つとして数えられ、多くのファンを引き付けているのかな、と。この先も、果たしてどんな展開を迎えるのか、大いに楽しみです。
そういう訳(?)で、各試合の雑感については「追記部分」にて。
↓
■第1試合『フレッシュオープニングファイト』イリミネーション15分間
○ みなみ飛香、つくし、帯広さやか
vs
牧場みのり、志田光、× くるみ
※くるみデビュー戦
(9分0秒 ブロックバスターホールド)
※退場順 帯広→牧場→志田→つくし→くるみ




とにかく目を見張ったのは、つくし選手とくるみ選手の奮闘ぶり。つくし選手が「ハルカゼ」なるクイック技で牧場・志田両選手からフォールを奪うは、くるみ選手もつくし選手からフォールを奪い、飛香選手をも綺麗に投げ切るなど、大きな「可能性」を見せつけるには十分な内容かと。
なお、デビュー2戦目の帯広選手も、潜在能力との高さを存分に見せていた感。志田選手とのぶつかり合いは、本当に迫力がありましたよ。いずれは、この二人による「エース対決」を見てみたいものです。
■第2試合『帰ってきたラストボス・市来貴代子復帰戦』
タッグマッチ 15分1本勝負
○ 市来貴代子(フリー)、星ハム子
vs
高梨マサ子(ユニオン女子部)、× 都宮ちい
(10分9秒 体固め)
※コーナートップからのジャンピングニー


復帰した市来選手の「これでもか」と言わんばかりの顔面蹴りが幾度も見られ「らしさ」を発揮。顔面蹴り等厳しい攻めで試合を作れるというのは、彼女らしさを存分に表してましたか。
途中、マサ子選手の「頭部」にアクシデント(笑)が発生しかけたりもしましたが、見所は十分だったかと。ハム子選手も都宮選手も、しっかり自分らしさをアピールしてました。
■第3試合『殴りあう女たち』シングルマッチ
3分2ラウンド
△ 市井舞
vs
△ 藤野恵実
※オープンフィンガーグローブ着用の打撃が認められるプロレスルール
(時間切れ引き分け)


この試合に関しては、ルール上の「制約」だからか、あるいは「総合格闘技」的色彩が強かったためなのか、どうにも見栄えがしなかった(ように感じた)のが残念なところ。どちらかが優勢になるという展開もそんなに見られず、淡々と3分×2が過ぎていった様な・・・・・そんな感じでした。
■第4試合『新・真琴乱舞』タッグマッチ
20分1本勝負
飯伏幸太(DDT)、× 真琴
vs
澤宗紀(バトラーツ)、○ バンビ(KAIENTAIDOJO)
(11分18秒 片エビ固め)
※スタンディングシャイニングウイザード


真琴選手の「マイナスのコスプレ」がどんなものか注目でしたが(ヲイ)、見た感じはバンビ選手と同様なワンピース(ボンテージ?)タイプ、とでもいうんでしょうかね。
ただ、試合の方は残念ながら?飯伏選手や澤選手の方が目立ってた感(汗)。真琴選手やバンビ選手も随所で見所は作ってたんですが、男子二人の「脅威的身体能力」をまざまざと見せつけられては・・・。それでも、「真琴vs澤」の張り手合戦とか、真琴選手の「ひたむきさ」は十分伝わってきたかな、と。
■第5試合『NEO認定ハイスピード選手権試合』
30分1本勝負
【王者】○ 夏樹☆たいよう(パッションレッド)
vs
【挑戦者】× 藤本つかさ
(16分44秒 たいようちゃん☆スパニッシュフライ(=不知火・改))
※第3代王者2度目の防衛に成功




まさか、「女子プロレス」で不知火・改を見るとは!恐るべし、夏樹☆たいよう・・・
それはともかく、「ハイスピード」と銘打たれた試合ながらも、お互いが「瞬発力」と「緩急の差」を意識しながらの試合作りをしてた感じで、途中所々でじっくり行く場面が見られたものでしたか。
あと、とにかく「スピード封じ」のためか、お互い「足狙い」で技を仕掛けたり、また「足技(蹴り技)」も多用してましたが、これもお互いが「自分のスピードを生かす」「相手のスピードを殺す」ために、そのような戦法を取った、と解釈すべきなんでしょうかね。
そんな展開で試合が進んでいきましたが、最後は夏樹選手が「引き出しの多さ」で勝った感。ただ、それがまさかの「不知火・改(=たいようちゃん☆スパニッシュフライ)」だとは(汗)。そう考えると、藤本選手もそろそろ「新技開発」に乗り出す頃合なんですかね。今のツカドーラやビーナスシュートだけでは、何となく限界に近付いてるような・・・そんな感じもしています。更なるステップアップをめざすなら、投げ技か飛び技でもう一つ使えるようになれば・・・
■第6試合 インターナショナルリボンタッグ選手権・トライアングル・トルネード・ハードコアリボン』
時間無制限1本勝負
【王者】高橋奈苗(パッションレッド)、× しもうま和美(パッションレッド)
vs
【挑戦者】葛西純(FREEDOMS)、○ 松本都
vs
【挑戦者】GENTARO(FREEDOMS)、矢野啓太(バトラーツ)
(19分53秒片エビ固め)
※マンマミーヤ(=振付してからのその場ダイビングボディプレス)
※第9代王者初防衛戦に失敗し、葛西純&松本都(385都猿気違's)が第10代王者となる。






やはりというか、「エース劇場」の展開で予測の付かない結末に(爆)。まさか、本当に都選手が(葛西選手共々)ベルトを巻くとは思いませんでしたよ!
というか、序盤で矢野選手のドロップキックを食らって場外に転落した時は、頭を打ったか何かでしばらく動けず。この時は本当に「大丈夫か?」なんて思ったのですが・・・。この辺が、今でも都選手の「不安面」として感じてしまうところですかね。
ただ、都選手の「本当にできるのか?」と思わせてやり切ってしまう実行力は、本当に凄いものだと思います。そして、GENTARO選手や奈苗・しもうま両選手の「受けっぷり」も見事。特に、この王者組は男子3人いる中でも全然怯まず戦っていて「本当に凄いな」と思いましたね。
しかし、それでも葛西選手のアシスト付きとはいえ、都選手がしもうま選手からフォールとは。しかも、マンマミーアで!(瀧汗)
・・・・・明日、何かが起こりそうです(ヲイ)
■第7試合『ICE×60選手権試合』
20分1本勝負
【王者】× りほ
vs
【挑戦者】○ さくらえみ
(15分49秒ラ・マヒストラル)
※第7代王者初防衛に失敗。さくらえみが第8代王者となる。






セミファイナルがあまりにも凄まじかったためか、どうしても控えめな印象になってしまいがちですが、これはこれで好試合。お互いが持てる力を出し切り、技も出し尽くした末に、最後はさくら選手が「一日の長」を見せたかな?という感じに終わったかな、と。
その中で、りほ選手の「試合の組み立て方」はいつ見ても素晴らしいというか。これはもう「天性のセンス」がそうさせてるとはいえ、本当に凄い事だと思います。まだ中学生(になったばかり)ですし、先々どんなレスラーになっていくのか、ある意味「末恐ろしさ」も感じさせます。こういう「逸材」は本当に大事にすべきだと思いますよ。今回は残念ながらタイトルを失ってしまいましたが・・・
一方のさくら選手。一言で言えば「逃げなかった」し「流さなかった」。そして、全てを「受け止めた」。大会前でのTwittar上でのあまりにもの「弱気ぶり」からは考えられない位の「覚悟」を秘めて臨んだのでは?と思ったものです。
そんな感じで、さくら選手の「戴冠劇」となりましたが、この先一体どんな展開が待ち受けているのか。
本当に予測がつかない感じですが、一言で言うならこうなるでしょう。
「見に来て良かった!」と。
http://zibundemiru.seesaa.net/article/148711722.html
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